きなこのゆるゆる走ろ

きなこのランニングとか日本酒とかのメモ

やっぱり後半にやらかした 奥熊野いだ天ウルトラマラソン

走った当日と翌日の月曜の夜は、体が重くて痛くて、眠れなくて。
ごめんね、こんなに体を痛めつけて。って自分の体に謝るくらいだったのに、火曜の午後から筋肉痛は急に回復。自律神経が乱れていたのか、眠れないの日が続いてたけど、やっと金曜の夜ぐっすり寝れた。寝るの本当に大事。

 

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奥熊野いだ天ウルトラマラソンの後半戦。
このコース図が、見ても見ても覚えられず。とりあえず最初と、40km、50km、80㎞過ぎからは登り、とだけ記憶しておいた。



50㎞地点なので、登りが始まるってことだな~。

 

あんまり記憶が定かでないけど、歩いたり走ったりを続けてたはず。

 

で、到着したのが円満地公園エイド。
こちらのエイドテーマが「今年も後半戦の活力源はジビエです」です。

元気なゆるキャラのお出迎えとジビエ!味付けの種類の多さに圧倒される…

 

おすすめを聞くとシンプルに塩だったので、塩で頂いた。美味しい!鹿かな。
今見ると、調味料の奥にジビエに合う飲み物があるやん。

 

ジビエを後にして進んでいくと、視界に滑走路のような登り坂が出てきた。
思わす「これか~!」と笑ってしまった。ジェットコースター?

 

上からのほうが斜度が分かるかな。でも距離が短いので走れなくはない。

ここを帰りは駆け下りるのか!って思ってたけど一回しか通らない道だったから下りはなかった。

 

だんだん雨も強くなってきて、カッパをドロップバックに置いたことを後悔し始めていた。ポンチョから出てる手が冷たい。

元気な声が聞こえてきて、小坂下三差路エイド到着。
音楽とマイクを使ったDJ?でノリノリに盛り上げてくれていた。

 

 

さらに登っていくと平野バス停エイド。ここが一番複雑な通過点。

 

ブルーベリーヨーグルトを食べながら、今が17だから次はこっち…とルートを確認。

 

平野バス停エイドからは2.5㎞のスライド区間
すれ違うみんなが「ファイト~」「ナイスラン!」と声をかけあうので、楽しい。
途中でまた棚田の素敵な景色も見れた。

この写真を撮るにも雨でスマホが操作出来なくなってきて、これ以降写真はほぼ撮らず。

 

2.5km走って折り返し、だいぶん下ってきたところで、スライドで登っていくおじ様が、私を見て「まだ?」とおっしゃるので、私「う~ん、まだまだ~」、おじ様「あ~まだまだか~!」と、「まだ」という単語だけで、折り返し地点について、めっちゃ分かり合えた会話ができてしまって、その後しばらくニヤニヤしていた。一体感ある。

 

くだり切ると平坦な道。雨で寒くてドロップバックのある76㎞地点だけを楽しみに走った。

ドロップバックのエイドに着いた瞬間にゲリラ豪雨のような降りになり、間一髪!

テントの下で、アームカバーを濡れてない物に交換したり、カッパを着たりしながら、ボランティアの方とお話。このあたりは豪雨が多いそう。

 

体が冷えたのか、頻繁にトイレに行きたくなり始めた。10キロ弱毎にトイレ入る。
しゃがむのも辛いから入りたくないけど喉は乾くし…

お腹も減ってきて、やば、動けなくなる!と思い、
持っていたジェルやAN Doを接種。さらに行きに通ったエイドでめはり寿司とおにぎり食べて、元気もらった!

 

そうこうしてると80kmも過ぎて、そろそろ登りが来るかなあと思ってたら。

 

え、7kmも続くんか〜い!ってツッコミなから、走りだす。
でも、ゆるい坂だからきつくは無くて、平坦な道より楽しくて飽きない。走って歩いてを繰り返して進む。

 

前を走る男性の方のゼッケンに、東京都から来たと書いてあったので、思わず「東京からですか!!」とお声をかけてしまったら、「声かけてくれてありがとう!関西の大会は話しかけてもらえるから、好きなんです!」

と、喜んてもらえた。
しばらくいろんな大会の話を聞かせてもらいながら並走させてもらい、疲れも忘れる。

 

7㎞続く坂の途中には2箇所エイドがあって、すごく励ましてくれたのと、コーラでエネルギー取って進む。終わらない坂はない。

 

やっと、登りきって、ゴールに向けて下りスタート!
なのにすぐトイレに行きたくなりエイドで仮設トイレに入る。

 

何回行くねん、と自分に突っ込みながらズボンを下ろそうとしたら、お腹のポケットに入れていたスマホか、するんっ、と美しく飛び出て穴にダイレクトイン…

ひゃー!と悲鳴をあげて、ズボンも上げて、トイレから飛び出て

「携帯をトイレに落としましたー!」

とパニックになりながら、大声でエイドの人に報告。今考えたら恥ずかし過ぎるわ…

おじさま2人が駆けつけてくださって、どこを開ければいいのかとかトイレの後ろ側で検討しながら、本部にも電話で相談してくださってた。

でも解決策がなさそうで、私もオロオロしながら、何とかしたい一心で、とにかく棒を拾ってきてトイレの穴の蓋を開けてみたらすぐそこにある…

 

この後の詳細はあえて割愛しますが、なんとか自力で携帯を取り戻した。

 

エイドの方々にもしっかりお礼を伝え、「運がついたね!」と温かい言葉で送り出して頂いた。

でも、もう、なんでこんなことやらかすんだと私は!と、心拍数上がりっぱなしで、動揺が酷い。
ずっと並走していたワラーチの男性がエイドに入ってきて、声をかけてくれ。状況を話と、「それもまたいい思い出!」と言ってくださった。

 

ほんまみんな優しい。

 

しかし動揺は治まらず、残りの下りを早くゴールして、カッパを脱ぎたい一心で駆け抜けた。

あと1kmの看板を見て

 

ついにゴール!ゴールもどろんこ。
こんななかテープを張ってくれたり、運営の皆様に本当に感謝。ゴール後に撮った写真。雨すごかったんだな。



やらかしたおかげで、なんかずっとそわそわしてて。

ゴール後もいろんなふるまいがあったのに、着替えてゴール会場に戻ったら、ちょうどホテル方面へのバスが出るところで、そのまま乗り込んでホテルに戻った。

 

今もまだ、心の動揺は治まり切ってない…